海外進出 2024.02.08

【徹底解説】中国への輸出ビジネスのチャンスとやり方とは?

【徹底解説】中国への輸出ビジネスのチャンスとやり方とは?

「海外進出」と聞くととても大掛かりな印象があり、なかなか一歩踏み出せない企業も多いでしょう。しかし、海外進出と言っても、支店の設置ではなく輸出だったら…?そう、輸出ならこのオンライン社会で中小企業にも十分な勝算があり、そして昔では考えられないほど簡単にできる時代なのです。日本国内だけでなく、海外にも顧客を持っておくことでリスクも分散されます。そして、おすすめしたい輸出先が中国。さてそれは一体どうしてなのでしょうか。

中小企業こそ中国輸出を!そのメリットと人気の日本製品とは?

中小企業が中国輸出をするメリット

なぜ日本の中小企業が中国輸出をすべきなのでしょうか?そのメリットをご紹介します。

 

まず一つ目は、中国の人口です。近年、出生率が下がっており建国以来最少になっているとはいえ14億人を超える人口を擁する中国。日本の人口が1億2,424万人(2023年12月1日現在総務省調べ)であることと比較しても、その多さがわかります。その人口の多さから近年中国は「世界最大規模の市場」と世界から認識されつつあります。

その効果は絶大で、一度国内での人気を獲得すれば、事業規模や会社の知名度に関係なく、瞬く間に売上数を伸ばすことができます。

二つ目は、国民の購買意欲の高さです。中国における消費市場は急激に拡大しており、アジアリサーチセンターによると、2009年から2019年までの10年間で消費市場規模は約3.1倍に拡大しました。また、ニュースでも多く取り上げられたように、コロナ前は中国人観光客の「爆買い」が日本で社会現象となりました。

 

コロナ禍をきっかけに現在は爆買い減少が鎮火しつつありますが、近年の越境ECサイトの普及に伴い、近年はオンラインでの売買が賑わいを見せつつあります。今後は外食や旅行、宝飾品、生活雑貨といった分野で市場規模の拡大が期待されています。

一体どんなものが人気なのか?

一体どんなものが人気なのか?

では、中国では一体どんな日本製品が人気なのか、具体的に見てみましょう。

 

まずは食品です。JETROによると、2021年の中国への農林水産物・食品輸出額は2,224億円となり、初めて中国が日本における最大の輸出相手国となりました。2022年は2,738億円となり、わずか1年で1.2倍も市場規模が拡大していることからも市場規模の拡大がわかるでしょう。中国では特にウイスキー、日本酒、菓子、ホタテ貝といった食品が人気です。理由としては、2022年にRCEP協定(地域的な包括的経済連携協定)が発効したことにより、日本酒やホタテ貝の関税が大幅に下がったことや、中国で日本酒の有効的なプロモーションが人気に繋がっていると考えられます。

 

また、工芸品も人気があります。日本の伝統工芸品は、海外の人々からも人気があります。例えば古書の町、東京の神保町を歩けば「こけし」をお土産品として買っている外国人を多く見かけます。手軽で、安価で、そして日本らしい、そういったものも人気です。また、日本を代表する古都・京都は中国人に大変人気ですが、清水寺に続く「茶碗坂」では高級な清水焼の器を大量に買う中国人を多く見かけます。日本の美は、時代を超えてもなお外国人を魅了し続けています。

 

さらに、おもちゃ、ゲーム、アニメグッズも人気です。アニメ大国・日本。世界中から日本のアニメファンがやってきますが、やはり中国でも大人気なので、そのアニメやゲームに関連したグッズは当然売れます。『ワンピース』や『ドラゴンボール』、近年では『鬼滅の刃』等のアニメが人気です。そして、そういったアニメのキャラクターなどではなくても、オリジナルの商品で売り上げを伸ばす企業もあります。こういった日本のポップカルチャーブームに乗ることも、非常に大切なアクションでしょう。

輸出を検討しだしたら知っておきたいこと

輸出を検討しだしたら知っておきたいこと
ここまで、中国輸出のメリットや日本製品で人気のものについて紹介してきましたが、実際に輸出をする上で注意しなくてはいけないこともあります。

CCCマーク

まず、CCCマークです。CCC(中国適合性認証、China Compulsory Certificate)とは、中国国内で販売される製品の安全性、品質、環境保護に関する基準を満たしているかを確認するための認証制度です。これにより、中国の製品安全法や品質基準に適合する製品のみが、中国市場で販売・流通することができます。

CCC制度の主な対象製品は、電化製品、自動車(部品を含む)、安全装置、日用品、食品など多岐に渡ります。輸出の際はCCC認証証書を準備しておくのが良いでしょう。

CRコード

続いて、CRコードです。CRコード(中国側輸入者登録番号)は、中国で輸出入業務を行う企業が中国税関に登録する際に発行される10桁の番号で、書類及び個人仕様の荷物以外のすべての輸出入通関に必要となります。
そのため、中国の輸出入業者は、CRコードを取得する必要があり、もしCRコードが取得できない場合は、コードを持つ業者を選定する必要があります。
CRコードはインボイスに記載するなどし、通関業者に共有することでスムーズな発送が可能となります。

原産国/地域

中国での輸入通関において、インボイスには「原産国/地域」に関する記載が義務付けられています。
このため、原産国/地域の記載がない荷物については、現地到着後も税関での確認作業に時間を要するケースが多く、遅延につながる可能性があるため、注意が必要です。

安全に、そして確実に輸出をするならプロにご相談を!

どんなに人気の製品を販売する業者さまも、昨今はやはり国内での販売の1本柱では心もとないでしょう。
そこで、海外に進出しグローバルに展開することで、新たな展開が生まれることもあります。

 

しかし、拠点を置くよりはハードルが低い輸出といえども、規則や法律への知識、市場把握などが甘ければ意外な落とし穴にはまってしまい、大きな損失を被ってしまうこともあります。

 

弊社FBマネジメントは、海外への一歩を踏み出す企業様の頼れる相談相手のような存在としてそれぞれの企業様に寄り添ったお手伝いをしたいと考え、これまで実績を積んでまいりました。法律や規則を1から学び、市場調査に時間を割くよりも、その点のプロの私たちに任せていただき、商品価値をあげることに力を注いでいただいたほうが生産性は何倍にも上がるはずです。

まとめ

日本の経済を支える中小企業。まだまだ世界に知られていない良い製品や技術がたくさんあります。
海外進出で新たな顧客をつかむことはもちろん、また新しいニーズの発見や、新たな発想や出会いがあるかもしれません。
海外進出支援のプロのFBマネジメントと一緒に、新たな一歩を踏み出してみませんか?

FB GLOBAL MEDIA編集部

FB GLOBAL MEDIA編集部

最新の海外市場動向からビジネス戦略、現地での法律や規制に至るまで、多岐にわたる情報を発信しています。世界のジャパニーズファンを増やすため、日本の魅力を世界へ発信していきます。